HOTEL INDUSTRYホテル業界について

レベルの高い接客を求められる分、
大きなやりがいや達成感が。

心のこもったおもてなしや、手厚い歓待。またその歓待の精神を「ホスピタリティ」と呼びますが、ホテル業界はまさに「ホスピタリティ業」。ホテルに足を運ぶお客様のさまざまな目的に沿ったサービスをご提供するお仕事です。

どんどん広がるホテル業界!

「泊まる」「食べる」「集う」すべての機能を備えたシティホテルだけでなく、それぞれの機能に特化した業態など、ホテル業界の種類は多様化しています。

  • シティホテル

    大規模な都市型ホテル。レストランやカフェ、宴会場、スポーツジムなど、さまざまな施設を有していることも多く、ビジネスマンや外国人の利用率が高いのが特長です。

  • リゾートホテル

    保養地や観光地にあるリゾート型のホテル。家族連れやカップルの宿泊客が多く、施設内にプールやゴルフ場、遊園地などの娯楽施設を併設するホテルも。

  • テーマパーク隣接型ホテル

    全国の大型テーマパークに隣接するホテル。来園者の利便性のみならず、ホテルの中でもテーマパークの世界観に浸ることができるのも魅力です。

  • ビジネスホテル

    主に宿泊機能に特化したホテル。比較的アクセスの良い全国さまざまな立地にあります。宿泊料金が比較的安価な点も特長です。

  • 旅館

    和風建築の宿泊施設。温泉施設を有する温泉旅館や、食事を名物にしている割烹旅館など、日本独自の営業形態が特長で、近年、外国人観光客にも人気です。

  • 伝統的日本建築を利用したホテル

    お城、武家屋敷や迎賓館、商家や古民家、宿場など日本の伝統的な文化的価値のある古い建物をリノベーション(改築)して、高級なレストランやホテルとして、利用します。

ホテルの星・格付けについて

世界的には、ホテルはそのグレードやサービス内容に応じて格付けがされています。一般的に「2つ星ホテル」などで表現されます。

ホテル評価で著名なもの

Forbes Travel Guide

毎年、アメリカの経済誌「Forbes」が、星の数で世界中のホテルを格付けしています。
800項目以上の審査項目のほとんどがサービスに関するもので、ホテルの格付け評価の最高峰といわれています。

これまでに評価を
受けた日本のホテル

5つ星
パレスホテル東京、ザ・ペニンシュラ東京など
4つ星
アンダーズ東京、グランドハイアット東京、セントレジスホテル大阪、ザ・リッツカールトン沖縄など
推奨
ホテル雅叙園東京など

ミシュランガイド

フランスのタイヤメーカーのミシュランが発行するミシュランガイドは、レストランを「3つ星」など星の数で格付けすることで有名ですが、合わせてホテルの格付け評価も毎年発表を行っています。ホテルの評価はパビリオンというお城のマークの数で表されます。

これまでに評価を
受けた日本のホテル

パビリオンマーク5つ星
グランドハイアット東京など
パビリオンマーク4つ星
パレスホテル東京、京都ホテルオークラ、ヒルトン福岡シーホーク、グランドハイアット福岡、ホテルオークラ福岡など
パビリオンマーク3つ星
ホテルニューオータニ博多、ANAクラウンプラザ福岡、ホテル日航福岡、西鉄グランドホテル、WITH THE STYLE FUKUOKA、THE LUIGANS Spa & Resortなど

世界のホテルグループ

訪日外国人の増加を背景に、外資系の巨大ホテルグループの日本への進出が続いています。東京や大阪などの大都市だけではなく、福岡などの地方都市や北海道・沖縄のような観光地にも様々なブランドのホテルを展開しています。ナカムラ卒業生の多くも外資系のホテルで仕事をしていますが、外資系のホテル企業で仕事をする上では英語力が必須のスキルとなります。

世界の4大ホテルグループ(2021年4月時点)

マリオット・インターナショナル
ザ・リッツ・カールトン、セントレジス、マリオット・ホテル、シェラトンなど世界131の国と地域に30のブランド、7,000を超えるホテル、リゾートを擁する世界最大のホテルグループ。
ヒルトン
ヒルトン、コンラッドなど18 ブランド、世界118カ国に約6,100 軒のホテルやリゾートを展開している。
インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)
インターコンチネンタル、クラウンプラザなど、世界約100カ国に約6,000ホテルを展開している。
ハイアットホテルズ&リゾーツ
パークハイアット、グランドハイアットなど世界67カ国に950軒以上のホテル、リゾートを展開している。

こんなにたくさん!ホテルの仕事

ホテルには「泊まる」「食べる」などの機能ごとに部門が分かれており、お客様と直接接する部門だけではなく、企業組織の中には各部門の運営を支える部署もたくさんあります。1,000名を超える社員が働いている大型のホテル企業もあります。

お客様にサービスを提供する仕事

  • フロントクラーク
    フロントでのチェックイン&アウトの手続きや、会計、利用客へのインフォメーションなど。
  • 宿泊予約
    電話、Eメール、ウェブサイト、旅行代理店などから入る予約を一括管理。
  • ドアスタッフ
    ゲストの送迎や、タクシーの手配、車の誘導、ホテル敷地内の警備など。
  • ハウスキーピング
    ベッドメイキングなどの客室の清掃・管理や家具・備品の点検など。
  • コンシェルジュ
    レストランや観光地の案内、航空券のチケット手配など、ゲストの様々な相談や要望に応える。
  • ベルスタッフ
    宿泊客の手荷物を預かり、フロントから客室へと案内するほか、ゲストの様々な用件に応える。
  • ウェイター・ウェイトレス
    レストランでのメニュー説明、オーダーテイク、料理や飲み物の提供など。

ホテルの組織モデル

ホテル企業を支える部署

宿泊部門

ホテルの主要な機能である宿泊に関するサービス全体を担当する部門です。多岐にわたる仕事があり、フロントクラークやコンシェルジュ、ドアスタッフ、ベルアテンダントなど宿泊客への接遇の担当や、宿泊予約の担当、ハウスキーピングの担当などがあります。大型ホテルではVIPのおもてなしを専門に担当する仕事もあります。

料飲部門

ホテル内のレストランや、バー・ラウンジ、ルームサービスなどを担当する部門です。レストランサービスを行うウェイター・ウェイトレス、ソムリエ、バーテンダーの他にも、予約受付けやお出迎え、会計等を行うレセプショニスト、客室内で食事をするお客様を担当するルームサービスなどの仕事があります。

宴会部門

宴会や会合、ブライダルなどの予約や設営、料理やドリンクの提供などを担当します。お客様の要望をもとに宴会をプロデュースする宴会予約の担当、宴会場の設営やサービスを行うバンケットサービス、手荷物を預かるクロークなどの仕事があります。

調理部門

ホテル内のキッチンで利用客に提供する料理を作る部門です。調理の部門では、ソース担当のソーシエ、肉料理担当のブッチャー、冷製料理担当のガルド・マンジェなど、シェフの細かな役割が決まっています。調理以外にも、菓子担当のパティシエ、パン製造のベーカリーの仕事などがあります。なお、調理の総責任者が総料理長です。

セールス&マーケティング部門

ホテルの商品である宿泊、料飲、宴会を主に企業に向けて販売する部門です。マーケティング担当は市場調査や顧客分析を行いながら、広報部門、セールス部門などと協力して宿泊プランやイベントの企画を行います。

管理部門

ホテルの各部門を事務的に支える部門で、仕事は多岐にわたります。ホテル事業の経営計画、戦略作成などにも関わる企画部、ホテルの建物や設備等を保守管理する施設管理部、採用や研修、人事評価などを行う人事部、会計を行う経理部などがあります。

時代や流行にあわせて、ホテル業界はどう変化しているの?

今、注目されるホテル業界ワードはこれ!

ホテルを利用するお客様も、これまでの宿泊、レストラン利用、宴会利用などの他に“新しい目的”が続々と誕生しています。

  • ワーケーション
    ホテルや観光地やリゾート地でテレワークで働きながら休暇を取る過ごし方。「テレワーク応援プラン」などを打ち出すホテルもあります。
  • グランピング
    テントの設営などの手間や面倒がなく、快適な施設に宿泊する優雅で魅力的なキャンプ。
    全国各地で広がりを見せています。
  • マイクロツーリーズム
    自宅から1時間から2時間圏内の場所または近隣への宿泊観光や日帰り観光。新型コロナウイルス終息後、ますます需要が高まりそうです。
  • レジデンシャル
    ホテルを住まいとして長期滞在すること。近年、都市部のホテルで需要が増えています。
  • デイユース
    宿泊ではなく、様々な目的で昼間に短時間でホテルの客室を利用すること。
このように、新しい生活様式の中で、ホテル業界には新たな需要も生まれています。
ホテル業界で活躍するための基礎となる、「実践力」「英語力」「経営力」をナカムラで鍛え、この業界で長く、活躍できるスキルを養いましょう!